1/18ページ目 翌日 空雉が眼を覚ましたのは、まだ薄暗い朝の5時だった。 朝礼は7時から始まるので、まだ2時間ほど時間がある。 んー、散歩でも行くかなぁ 二度寝しても良かったのだが、それだと起きるときが辛い。 眠気覚ましも兼ねて、適当に基地内を歩き回ることにした。 制服に着替えるのも面倒だったので、ジャージ姿のまま部屋を出る。 寮棟の廊下を進んで、ロビーの前を通った。 この時間帯でも起きている隊員たちは意外に多かった。 基地内の自由に読める新聞を広げていたり、本を読んでいたりしている。 ふーん、こんな朝の落ち着いた感じは新鮮だね。 なんとなく、『早起きは三文の徳』ということわざに同意しながら、空雉は中庭へと向かった。 「ん?あれは…」 中庭の真ん中に建っている時計台の下に、誰かいる。 人数は2人。 見なれた青光りする黒髪が一人と、知らない顔が一人だ。 片方は海神だ。 もう片方は、空雉には見覚えのない女子…? 何やら親しげに話をしている。 こんな時間に、知らない女の子と親しげに話すなんて海神らしくないけど…… あ、笑った。珍しい。 2人は、しばらく話を続けた後、二人して空雉のいる方とは反対側の出口から中庭を後にした。 ふぅん、面白そうだねぇ 完全に、今の女の子は初めに思った客人の箱から移動していた。 その時は2人を追うような野暮な真似はせず、滅多に弱みを見せない海神のオモシロ情報として、しっかりと頭に記憶しておいた。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
w友達に教えるw [編集] 無料ホームページ作成は@peps! |