2/10ページ目 海神を乗せた加陽は、滑るように走っていた。 「空雉もディム・ソルジャーと……。で?空雉が倒したヤツはどうしたんだ?」 「知らないよ、僕は。どっかに転がしてあるんじゃないの?」 「殺しては…」 「いないだろうね、空雉さんも甘々だから」 …だな、とため息混じりに一言同意してから、海神は顔の雨を拭った。 「もうすぐ空雉先輩と合流できるよ」 加陽の言葉を聞いて、気を引き締める。 正直、今の自分がどれだけ役に立つか、分からなかった。 これくらいの傷ならば、組み手で鍛えていることもあり、痛みで動けなくなるなんてコトはない。 ただ、戦闘において何からの支障が出ることは確実だ。 血を、流しすぎた。 「…………」 加陽は横で揺れに耐えて、小さくながらも顔を歪める海神をじっと見た。 「………なんだよ」 それに対して海神の不機嫌そうな声がかかる。 口調はいつもより荒かった。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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