1/5ページ目 《欲しい物は?射手編》 休日のショッピングモールで、アイオロスと久し振りのデート。 「アイオロス。ね、これ欲しい。」 そう言って私が指差したのは、白地にカラフルなストライプが鮮やかな可愛い傘。 「この前の強風で、傘が壊れちゃったの。ね、良いでしょ?」 「傘かぁ…。買って上げても良いけど、別の物じゃ駄目かい?」 いつも気前が良いアイオロスが、今日は何故か、妙に渋る。 「え、どうして?この傘、嫌い?」 「そうじゃなくて…。傘は必要ないだろ?」 必要ないなんて事はないよね? 私は意味が分からず、首を傾げてアイオロスを見た。 「雨が降ったら、俺が君を抱えて走れば、それで良いじゃないか。」 「それじゃあ、濡れちゃうわよ?」 いくら光速で走ったとしても、濡れる事には変わりないのに。 「濡れたら濡れたで、それも良いさ。シャワー室に直行して、俺が冷えた身体を温めて上げれるもんな。」 その端正な顔いっぱいに悪戯な笑顔を浮かべて、そんな台詞でも爽やかに告げるアイオロス。 私は顔を染めて、手を握るしか出来なかった。 「アイオロスったら、もう…。」 ‐end‐ ☆☆拍手ありがとうございます☆☆ 《欲しい物は?蟹編》 休日のショッピングモールで、デッちゃんと楽しいデート。 私は二枚のワンピを、交互に当てて見せた。 「ね、デッちゃん。これとこれ、どっちが似合うと思う?」 「どっちも悪かねぇが…。どうせなら、もっと露出の激しいのにしろや。こう、俺様好みのよ。」 ニヤリと笑って、からかい半分に告げてくる。 「はいはい、分かりましたよー。」 いつもの冗談と分かっているので、適当に返事をして受け流す私。 「おい、コラ。サラッと流してンじゃねぇぞ、オイ。」 「だって、実際に露出の凄い服着たら、デッちゃんってば怒るもん。」 俺以外の男の視線に、大事な肌を晒すな!とか言ってさ。 「ぐ…。」 返す言葉に詰まる彼。 悪い目付きを更に凄ませ、暫し考えた後、私の手から服を奪った。 しかも、それ以外にも数着の服を引っ掴んで、そのままレジへ。 「デッちゃん?!」 「あれもこれも、お前の欲しそうなのは、全部買ってやる。その代わり、分かってンな?」 振り返り見つめる視線は、紅く熱く情熱的。 分かってる。 今夜は寝かせて貰えないって事ね…。 ‐end‐ ★★拍手ありがとうございました★★ → [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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