1/6ページ目 ○昼下がりのテディベア 《巨蟹宮では》 「デスの嘘付きー!」 昼下がりのリビング。 ソファーでゴロリとウトウトしてた時、アイツは唐突に部屋へと飛び込んできた。 こンな台詞と共に、俺の上へと飛び乗ったアイツは、エラい剣幕で怒ってやがる。 「うっせーな。何だってンだ…。」 「だって、あの熊さん。買ってくれるって約束だったのに!」 とある雑貨屋にディスプレイされてた巨大なテディベア。 アイツがエラくご執心で欲しがっていたもの。 「今日、見に行ったら、もうなかったの!デスがモタモタしてる間に売れちゃったんだよ。」 「売れっちまったンなら、しゃあねぇだろが?」 呆れ果てて見上げれば、頬を膨らませるアイツ。 「ったく…。ちょっと来い。」 「え、何?」 戸惑うアイツを引っ張って寝室へ。 そこには、俺からアイツへのプレゼントのテディベアがいた。 売れっちまった筈の大きなテディベアが。 「デス、これ…。」 「こんなモン、欲しくねぇってンなら…。」 俺の言葉を遮り、首を振るアイツ。 「凄く嬉しい。デス、大好き!」 愛の言葉と甘いキスが、俺へのお返しだった。 ‐end‐ ☆☆拍手ありがとうございます☆☆ 《磨羯宮では》 「シュラの嘘付きー!」 昼下がりのリビング。 ソファーにゴロリと横になり、本を黙々と読んでいた時、彼女は唐突に部屋へと飛び込んできた。 こんな台詞と共に、俺の上へと飛び乗った彼女は、酷く怒ってるようだ。 「どうした?俺が何かしたか?」 「だって、あの熊さん。買ってくれるって約束だったのに!」 とある雑貨屋にディスプレイされていた大きなテディベア。 彼女が大層ご執心で欲しがっていたな。 「今日、見に行ったら、もうなかったの!シュラがモタモタしてる間に売れちゃったんだよ。」 「売れてしまったのなら仕方ないだろ。」 呆れ顔で見上げれば、頬を膨らませる彼女。 「全く…。世話が焼けるな。」 「え、何?」 戸惑う彼女を引っ張って寝室へ。 そこには、彼女へのプレゼントの小さなテディベアがいた。 その腕に指輪ケースを抱えて。 「シュラ、これ…。」 「嫌か?あの大きな方が良いなら…。」 俺の言葉を遮り、首を振る彼女。 「こっちで良い。こっちじゃなきゃヤだ。」 「そうか…。」 その唇にキスを、薬指には愛の誓いを――。 ‐end‐ ★★拍手ありがとうございました★★ → [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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